LINEはiPhone・Android間でも引き継げます。通常は直近14日間、プレミアムバックアップならバックアップ済みの15日以上前のトークも移行できます。
ただし、「LINEアカウントが引き継げたこと」と「必要なトークやデータがすべて移ったこと」は別です。 古いスマートフォンを初期化する前に、何が移るのかを確認しておきましょう。
LINEをiPhone・Android間で引き継ぐと何が移る?
iPhoneからAndroid、AndroidからiPhoneのどちらでも、同じLINEアカウントを新しいスマートフォンへ引き継げます。
友だちやグループ、プロフィールなどは引き継ぎ対象です。一方、トーク履歴やLINEコインなどは、異なるOSへ変更すると条件が変わります。
2026年8月31日時点のLINE公式案内を、特に確認しておきたい項目に絞ると次のとおりです。
| データ・項目 | 通常の異なるOS間引き継ぎ | プレミアムバックアップ利用時 |
|---|---|---|
| 友だち・グループ | 引き継げる | 引き継げる |
| プロフィール・ステータスメッセージ | 引き継げる | 引き継げる |
| 購入済みスタンプ・絵文字・着せかえ | 引き継げる | 引き継げる |
| LINEポイント残高 | 引き継げる | 引き継げる |
| 直近14日間のトーク | 引き継げる | 引き継げる |
| 15日以上前のトーク | 原則引き継げない | バックアップ済みなら対象 |
| トーク内の写真・動画・ファイル・ボイスメッセージ | 直近14日間が対象 | バックアップ対象なら復元可能 |
| オープンチャットのトーク履歴 | 直近6ヶ月分を引き継げる | 直近6ヶ月分を引き継げる |
| LINEコイン残高 | 引き継げない | 異なるOS間では引き継げない |
| 通知音・トーク背景 | 引き継げない | 引き継げない |
ここで特に大切なのが、「iPhoneとAndroidの間では14日まで」という情報は、プレミアムバックアップを利用しない場合の基本的な制限だという点です。
現在は対象のLYPプレミアムでプレミアムバックアップを利用していれば、iPhoneとAndroidをまたぐ機種変更でも、15日以上前を含むバックアップ済みのトーク履歴を引き継げます。
一方、名前が似ていて間違えやすいのがLINEポイントとLINEコインです。
LINEポイント残高は引き継ぎ対象ですが、購入したLINEコイン残高はiPhoneからAndroid、AndroidからiPhoneといった異なるOS間では引き継げません。
私は機種変更の相談では、LINEのデータを「アカウント」「トーク」「OSにひもづく残高や設定」の3つに分けて考えるようおすすめしています。
「LINEが開けたから全部移った」と判断せず、この3つを別々に確認すると、見落としがかなり減ります。
LINEの引き継ぎ前にiPhone・Androidで何を準備する?
新しいスマートフォンで引き継ぎを始める前に、古い端末で登録情報とトーク履歴の準備を済ませましょう。
LINE公式でも、事前準備をしないと「アカウントは引き継げたのにトークが復元されない」といった問題が起こる可能性があるため、先に確認するよう案内しています。
機種変更前は、次の順番で確認すると分かりやすいですね。
- 古い端末と新しい端末のLINEを最新版にする
- iPhone・AndroidのOSも可能なら最新状態にする
- LINEに登録している電話番号を確認する
- 登録メールアドレスを確認する
- LINEのパスワードを確認する
- プレミアムバックアップを使わない場合はバックアップ用PINコードを設定する
- 大切な写真や動画はアルバムや端末にも保存する
- LINEポイントとLINEコインの残高を確認する
- プレミアムバックアップ利用者は初回バックアップ完了を確認する
特に重要なのがバックアップ用PINコードです。
「ホーム」→「設定」→「バックアップ・引き継ぎ」→「トークのバックアップ」から設定でき、6桁の数字を登録します。事前に設定しておけば、OSに関係なく直近14日間のトーク履歴を引き継げます。
なお、「123456」や「111111」、誕生日など、他人から推測されやすい数字は避けましょう。
また、iPhoneのiCloud、AndroidのGoogleアカウントを使う標準バックアップは、基本的には同じOS同士で過去のトーク履歴を移すための仕組みです。
iCloudへバックアップしたから、そのデータをAndroidへそのまま復元できる、という意味ではありません。
ここは店頭で機種変更を案内していたときにも、非常に勘違いの多かった部分です。
バックアップ画面に「完了」と表示されていても、「どの方法で保存したのか」と「次のスマートフォンのOSは何か」までセットで確認することが大切ですね。

旧端末が使えるなら「かんたん引き継ぎQRコード」はどう使う?
古いスマートフォンが手元にあり、そこでLINEを正常に使えるなら、「かんたん引き継ぎQRコード」が分かりやすい方法です。
iPhoneからAndroid、AndroidからiPhoneのどちらにも対応しています。
異なるOS間でも、QRコードを使った引き継ぎなら直近14日間のテキストメッセージに加え、写真・動画・ファイル・ボイスメッセージを自動的に引き継げます。
基本的な流れは次のとおりです。
1. 新しいスマートフォンへLINEをインストールする
2. 新端末でLINEを開き「ログイン」を選ぶ
3. 「QRコードでログイン」を選ぶ
4. 「QRコードをスキャン」を選ぶ
5. 古い端末でLINEを開く
6. 古い端末で引き継ぎ用QRコードを表示する
7. 新端末でそのQRコードを読み取る
8. 古い端末側に表示される確認画面を進める
9. 必要に応じて端末のロック解除などで本人確認する
10. 新端末で引き継ぎを完了する
実際の画面表示はLINEのバージョンや端末によって変わることがありますので、表示された案内に沿って操作しましょう。
そして、ここで一度止まって確認してほしいことがあります。
「友だち一覧が表示された」だけで、引き継ぎ作業を終わりにしないことです。
新しい端末で、家族や仕事相手など複数のトークルームを実際に開き、過去の日付まで表示できるか、必要な写真や動画が見られるか確認しましょう。
さらにLINE公式では、アカウント引き継ぎの操作中に相手から届いたメッセージが、新しい端末では表示できない場合があると案内しています。該当する場合は、相手に再送してもらう必要があります。
これは機種変更当日の見落としやすいポイントです。
大切な連絡を待っている場合は、「LINEの引き継ぎをしているので、届かなければもう一度送ってください」と事前に家族や仕事相手へ伝えておくのも実用的な対策だと私は考えます。
旧端末が故障・紛失して使えない場合はどう引き継ぐ?
古いスマートフォンが故障・紛失していても、LINEに登録した情報を現在利用できれば、アカウントを引き継げる場合があります。
LINE公式では、以前の端末が利用できない場合でも、登録していた次の情報を現在使えるなら、自分の状況に合った方法で引き継ぎを試せると案内しています。
- 電話番号
- メールアドレス
- Apple ID/Googleアカウント
反対に、これらを登録していなかったり、現在利用できなかったりする場合は、元のLINEアカウントを引き継ぐ手段がないとされています。
バックアップ用PINコードを設定していた場合
異なるOSへの引き継ぎでも、機種変更前にバックアップ用PINコードを設定していれば、直近14日間のトーク履歴を引き継げます。
電話番号を使う場合は、おおむね次のように進みます。
1. 新しい端末でLINEを起動して「ログイン」を選ぶ
2. 電話番号を利用するログイン方法を選ぶ
3. 電話番号を入力する
4. SMSで届いた認証番号を入力する
5. 表示されたLINEアカウントが自分のものか確認する
6. LINEのパスワードを入力する
7. トーク履歴の復元画面へ進む
8. PINコード入力画面が表示された場合は登録済みのPINコードを入力する
PINコードは慎重に入力しましょう。
入力に10回失敗すると、PINコードを使ったトーク履歴の復元ができなくなります。 思い出せない数字を何度も試すのは避けたほうが安全です。
旧端末が壊れたあとでは、登録情報の確認やPINコードの新規設定はできません。
そのため、PINコードは「機種変更するときに設定するもの」というより、今のスマートフォンが正常に使えているうちに備えておくものと考えたほうがよいでしょう。
15日以上前のLINEトークをiPhone・Android間で移すには?
15日以上前のトークまで異なるOSへ移したい場合は、対象プランのプレミアムバックアップを旧端末で利用し、初回バックアップを完了してから引き継ぐことが重要です。
2026年8月31日時点でプレミアムバックアップを利用できるのは、LYPプレミアム スタンダードプランとLYPプレミアム with Netflixです。
「LYPプレミアム ライトプラン エンジョイパック」はプレミアムバックアップの対象ではありません。
プレミアムバックアップでは、LINEが提供する最大100GBのストレージへ、次のようなトーク履歴を保存できます。
- テキストメッセージ
- 写真
- 動画
- ファイル
- ボイスメッセージ
異なるOSへ機種変更する場合でも、バックアップされた15日以上前のトーク履歴を復元できます。
加入するだけではなく「初回バックアップ完了」が必要
ここは特に重要です。
LYPプレミアムへ加入しただけでは、昔のトークが自動的にすべて復活するわけではありません。
プレミアムバックアップを初めて利用するときは、旧端末で初回バックアップを実行する必要があります。
LINE公式は、初回バックアップを完了しないままアカウント引き継ぎを進めると、データのバックアップや復元ができないと案内しています。
初回バックアップが終わると、プレミアムバックアップ専用ページが表示され、LYPプレミアム公式アカウントから完了メッセージも届きます。
ですから確認するべきなのは、
「プレミアムに加入したか」ではなく「初回バックアップまで完了したか」
です。

初回バックアップには端末側の空き容量も必要
プレミアムバックアップは最大100GBですが、これは「スマートフォン本体の空き容量が不要」という意味ではありません。
LINE公式によると、初回バックアップを始めるには端末に5GB以上の空き容量が必要です。
さらにバックアップ中に端末の空き容量が3GB以下になると、自動的に停止します。
写真や動画が多い人ほど、機種変更当日に慌てて始めるのではなく、前日までに空き容量とバックアップ状況を確認しておきましょう。
また、プレミアムバックアップのストレージが100GBに達すると、新しい写真・動画・ファイル・ボイスメッセージのバックアップは中断します。
一方、テキストメッセージは100GBを超えてもバックアップが続きます。
つまり、容量表示が100GB近くなっている人は、「トーク文章は残っているのに、最近の写真だけバックアップされていない」という状態にも注意が必要です。
プレミアムバックアップでも復元できないデータがある
プレミアムバックアップは便利ですが、過去のデータを何でも復活させる機能ではありません。
利用開始前に有効期限が切れていた写真・動画・ファイル・ボイスメッセージや、利用開始前に送受信した一部のメディア、公式アカウントやシステムから届いた一部のメッセージは、バックアップされない場合があります。
また、すでに削除したトークルームは、削除された状態が反映されるため、あとからバックアップして元に戻すことはできません。
「プレミアムに加入すれば、昔消してしまったLINEも戻せる」と考えないようにしましょう。
さらにLYPプレミアムを解約すると、プレミアムバックアップで保存したデータは、会員資格の有効期限日から30日後に削除されます。
その期間内に対象プランへ再登録すれば、削除されず引き続き利用できます。
プレミアムバックアップはどんな人に向いている?
私は、次のような人ならプレミアムバックアップを検討する価値があると考えます。
特に向いているのは、iPhoneとAndroidをまたいで機種変更し、家族や仕事などの15日以上前のトークを新しいLINEの中でも確認したい人です。
写真・動画・ファイル・ボイスメッセージまで過去にさかのぼって使う人は、通常の14日間だけでは不足する可能性があります。
一方、友だちやグループが引き継げればよく、必要な会話は直近14日間で十分という人なら、機種変更だけを理由に有料プランへ加入する必要性は高くないでしょう。
大切なのは、有料か無料かで判断することではありません。
「15日以上前のトークを、新しいスマートフォンのLINE画面で引き続き読みたいか」を基準に考えると、自分に必要かどうか判断しやすくなります。
LINEのiPhone・Android間引き継ぎで失敗を防ぐには?
私が家電販売店で15年以上、スマートフォンの機種変更や初期設定を案内してきた中で感じるのは、LINEの引き継ぎで困る原因は、操作そのものより「何が移ると思っていたか」と実際の仕様の差であることが多いという点です。
よくある勘違いは次のようなものです。
- iCloudやGoogleへバックアップしたので、異なるOSでも昔のトークが全部移ると思っていた
- 友だち一覧が表示されたので、トークもすべて移ったと思った
- LINEポイントとLINEコインは同じように引き継げると思った
- プレミアムバックアップへ加入しただけで昔のデータも保存されたと思った
- 新端末でLINEが使えたので、すぐ旧端末を初期化した
どれも、仕組みを知らなければ起こりやすい勘違いですね。
私はスマートフォンの機種変更を、「新しい家へ入る作業」ではなく「古い家から荷物を運び終えたか確認する作業」と考えることをおすすめしています。
古い家の鍵を返してから忘れ物に気づいても、取り戻すのが難しいことがあります。スマートフォンも同じです。
新しい端末でLINEを開いたら、最低でも次を確認しましょう。
- 友だち
- グループ
- 複数のトークルーム
- 必要な過去の日付のメッセージ
- 大切な写真や動画
- アルバム
- 購入済みスタンプ
- LINEポイントやLINEコインの残高
これらを確認できるまでは、旧端末の初期化・売却・下取りを急がない。
この一手間が、LINE引き継ぎで最も有効な「最後の確認」だと私は考えます。
プレミアムバックアップを使わず15日以上前の内容を残す方法
プレミアムバックアップを利用しない場合でも、重要な内容を機種変更前に別の場所へ保存しておくことはできます。
LINEにはトーク履歴をテキスト形式で保存する方法があります。
ただし、これは新しいスマートフォンのLINEトーク画面へ元どおり復元するためのバックアップではありません。
あとから文章を読み返すための「記録用」と考えましょう。
写真や動画についても、大切なものをトークルームだけに残さず、LINEアルバムやスマートフォン本体などへ別に保存しておくと安心です。LINE公式も、大切な写真や動画はアルバムまたは端末へ保存することをすすめています。
たとえば、次のような情報は機種変更前に確認しておきたいですね。
- 仕事で後から確認する必要がある連絡
- 家族との大切な写真や動画
- 旅行や飲食店などの予約内容
- 住所・電話番号・待ち合わせ場所
- 契約や購入に関係するやり取り
15日以上前のトーク移行をうたう第三者製ソフトもありますが、LINE公式の引き継ぎ機能とは別のサービスです。
料金だけでなく、提供会社、利用規約、対応するOSやLINEバージョン、個人情報やデータの取り扱いまで確認する必要があります。
デジタル操作に不慣れな方なら、まずLINE自身が用意しているQRコード、PINコード、プレミアムバックアップといった公式の方法から検討するほうが、仕組みを理解しやすくトラブル時の確認もしやすいと私は考えます。
まとめ
LINEは、iPhoneからAndroid、AndroidからiPhoneのどちらにもアカウントを引き継げます。
旧端末が使えるなら「かんたん引き継ぎQRコード」が分かりやすく、通常の異なるOS間引き継ぎでは、直近14日間のテキスト・写真・動画・ファイル・ボイスメッセージが引き継ぎ対象です。
15日以上前のトークを異なるOSへ移したい場合は、対象のLYPプレミアムでプレミアムバックアップを利用し、旧端末で初回バックアップを完了してから機種変更することが大切です。
また、LINEポイントは異なるOS間でも引き継げますが、LINEコイン残高は引き継げません。
最後に覚えておいてほしいのは、「LINEにログインできた=引き継ぎ完了」ではないということです。
新しいスマートフォンで実際にトークや写真まで確認し、必要なデータが移ったと判断できてから、古い端末を初期化しましょう。
よくある質問
iPhoneからAndroidへLINEを引き継ぐと14日分しか移りませんか?
通常の異なるOS間引き継ぎでは、直近14日間のトーク履歴が基本です。
ただし、対象プランのプレミアムバックアップを機種変更前から利用し、初回バックアップを完了していれば、15日以上前を含むバックアップ済みのトーク履歴も引き継げます。
古いスマホが壊れていてもLINEを引き継げますか?
LINEに登録した電話番号、メールアドレス、Apple ID/Googleアカウントなどを現在利用できれば、アカウントを引き継げる場合があります。
ただし、旧端末が使えなくなってから登録情報やPINコードを新しく設定することはできないため、正常に使えているうちの事前準備が重要です。
LYPプレミアムに入れば昔のLINEトークが全部復活しますか?
いいえ。加入しただけでは十分ではなく、旧端末でプレミアムバックアップの初回バックアップを完了する必要があります。
また、利用開始前に有効期限が切れていた写真・動画など、一部のデータはバックアップされない場合があります。
参考に確認したLINE公式情報
この記事は2026年8月31日時点で、LINEヘルプセンターの「LINEアカウントの引き継ぎで移行が可能なデータとは?」「LINEアカウント引き継ぎの事前準備」「プレミアムバックアップとは?」「バックアップ用のPINコードとは?」「かんたん引き継ぎQRコードでアカウントを引き継ぐには?」「故障/紛失/盗難などで、以前の端末を利用できない」などの案内と、LYPプレミアム公式の対象プラン情報を確認して作成しています。
LINEの仕様、アプリ画面、LYPプレミアムの対象プランや料金などは今後変更される可能性があります。実際に機種変更するときは、LINEアプリ内やLINEヘルプセンターに表示される最新の案内も確認してください。
デジタルたすけの案内役
白石誠


コメント